「とにかく、自分が納得いくまで気が済まないお客様でした」
ホームページ制作会社・B社のカネコさんは、つかれたように肩を落としました。
カネコさんのお客様は、いかにもキャリア・ウーマンという風情の女性だったそうです。
自分の生きざまをウェブ上で発信したいと、意気込んで相談に来られたときに、
なんとなくいやな予感はしていたと言います。
このような、文章の多いサイトを作る場合、
まずはお客様にテキストを仕上げてもらって、
それをレイアウトしていくというような作業になることがほとんどです。
しかし、このお客様の場合は、そういうわけにはいきませんでした。
「ホームページ制作に関する作業について教えてもらわないと、
どんな文章を書けばよいかわからない」
……そう、強情に言い張られたのだそうです。
まずは、htmlの構築などを簡単に説明して差し上げたそうです。
もともと聡明な方だったんでしょう。Htmlのタグなどのことはすぐに理解されたようなのですが、そうなると今度は、「このタグをこういう風に書き替えたらどうなるの?」と質問が発展するばかり。
果ては、イラストの書き方やら、画像処理ソフトの使い方まで説明せねばならなかったそうです。結局お客様が文章をかきはじめたのは、フラッシュコマンドの説明まで終わった後でした。
文章の入稿が終わった後も、レイアウトのためのタグの書き方の説明をし、
最後には、FTPの仕方まで説明して、やっと解放されたとか。
「あのお客様、もう、自分でホームページ制作できると思うわ」
とは、カネコさんの弁です。